川崎バイオマス発電所は石油・石炭等の化石燃料を使用せず、木質バイオマス燃料を利用するバイオマス専焼発電設備で、「CO2フリー電気」を供給する環境にやさしい発電設備です。 川崎バイオマス発電所で電気を作ることで、年間およそ12万tのCO2を削減することができます。
「CO2フリー電気」とは、CO2を排出せずに発電された電気のことで、代表的なものとして再生可能エネルギーを利用した発電(太陽光、風力、水力発電など)が挙げられます。
もちろん、木質バイオマス燃料を燃焼させると二酸化炭素が発生します。では何故バイオマス発電の電気が「CO2フリー電気」と言えるのか、それはカーボンニュートラルという概念によります。
川崎バイオマス発電で利用する木質バイオマス燃料は、周辺地域で発生する建設廃材から作られた木質チップ、樹木の間伐材、剪定枝等を利用したものです。
これらの樹木は、成長の過程において光合成により大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して酸素(O2)を生産しながら、炭素(C)を体内に貯え、幹、枝といった樹体をつくっています。
植物由来である木質バイオマス燃料を発電所で燃焼させることでCO2が排出されますが、このCO2はもともと大気中から樹木が吸収していた炭素(C)が大気中に戻るだけであるので、大気中のCO2濃度に影響を与える(CO2が増加する)ものではありません。
この考え方をカーボンニュートラルと言います。